茨城県の農業の今後の課題

茨城県

驚いたことに茨城県は北海道、鹿児島県に次ぐ第三位の農業王国です。

茨城県に住んでいても実感がないぐらい意外な事実です。

鉾田市のメロン・神栖市のピーマン・かすみがうら市のレンコンなど、生産量日本一を誇る農作物が多数ありますし”北海道に次いで二位”という妙な褒められ方をする作物も多数あります。

茨城県は気候や地形、土壌において農業に適している恵まれた環境にあるため、戦国時代には豊臣秀吉に高く評価された農業生産力を誇っています。

そんな茨城県の恵まれた環境の農業で表向きには”いいよう”に見えるのですが、課題もみられます。

目次

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深刻な後継者不足

茨城県の農業も昔から言われているような「三ちゃん農業」か進行しています。

「三ちゃん」とは
・じいちゃん
・ばあちゃん
・かあちゃん
のように跡取りが期待できない人材のみで運営されているような農業をいいます。

農業従事者に跡取りとなる子供がいなかったり、子供がいても農業を継ぐ意思がなかったり実際に農業を継がなかったりすることが多く発生してしまっています。

そのため農業の代替わりができずに従事者の高齢化が進んで規模を縮小したり、農業をやめてしまうという事態がすすんでしまっています。

耕作放棄地の増加

農業を行う人がこのような事情により減ってしまっているので、当然それにともなって田畑の面積が減ってきてしまっています。

耕作放棄地の増加は加速度的に増加していて、もともと畑だったところが丈の長い草が生い茂る”がさやぶ”になってしまっていたり、住宅が建設されて人が住むスペースになっていたり、太陽光パネルが並べられたりしています。

これではどうしても農業生産量は減っていってしまうことになるでしょう。

外国人研修生の活躍がありますが

単純な人手不足の解消に貢献しているのが、中国人やベトナム人・インドネシア人などの外国からの若い労働力です。
彼・彼女らの若くてエネルギーにあふれた外国人研修生の活躍によって、かろうじて生産量の減少に歯止めをかけているようになっています。

ですが外国人研修生は”たった3年”で日本を去らねばならず、そうしますとまた別の労働力を確保しないと経営が難しくなってしまいます。
もちろん後継者には、なりえません。
(余談ですが、3年間農業研修生を勤めあげて国に帰ると「家が建つ」らしいです、すごいですね)

そこで次の人材が確保できればいいのですが、2020年(令和2年)からの春季は、疫病の世界的流行による渡航制限や移動の自粛によって”海外からの労働力”がストップしてしまったりしています。
農業の人手不足が一層厳しものになっています。

とはいえ令和5年になって感染症の状況も改善傾向になり、ここについての人材確保については良くなりつつあります。
(っつっても、まだまだ厳しい状況であることは違いないですが。)

そんな中あかるい材料も

農地の問題や人材の問題を抱えてる茨城県の農業ですが、あかるい材料ももちろんあります。

農業に関心が高い人たちが、農業をするための場所として茨城県を選択肢の一つとしていることが知られています。

農業に関心がある人たちが茨城県を選択肢の一つにしてくれて、しかも茨城県で農業をすることを決めてくれるようなことが当たり前に行われるようになれば、農業王国茨城県はまだまだ続くことになるでしょう。

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