茨城弁講座②いしけー(いしこい)

茨城弁

第二回の茨城弁講座は「いしこい(いしけー)」についてお話してまいります。

おんなし茨城弁の「ごじゃっぺ」と似たような用途のために使い方を間違いやすい茨城弁ともいえるので、そこのところの区別ができるように説明できればいいなと思います。

「いしこい(いしけー)」も「ごじゃっぺ」同様に頻出する茨城弁なので、覚えておくことで茨城県出身の人たちとのコミュニケーションが円滑になっていくことでしょう。

目次

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「いしこい(いしけー)」の意味

「いしこい(いしけー)」の意味としては、おもに”モノにたいして”「品質が悪い」「性能が悪い」あるいはイマイチなときに使う茨城弁です。

例)
・この車、いしけーな。
・いしけーから、壊れちった。
・いしこいハサミだから、切れねーわ。

このように「いしこい(いしけー)」は物に対して使用するのが正しい使い方になりますので、人に対して「いしこい」ということは、”人を人としてあつかっていない”ことになるために、ものすごく失礼な言い方となります。

昔ですと茨城弁が普及していない地域で、たとえば顔面の形状がととのっていないような人を見つけたときなんかに
「おめーの顔いしけーな」とか言ってもばれにくかったのでいいですが、今の時代はググればちょっくら情報が出てきてしまうのでやめておいたほうがいいでしょう。
そもそもほどんとの人は、(わたしも含めて)人の顔面の形状に対して批判的になれるほど”ほめられた顔面の形状をしていない”ため、顔面に対してのコメントは控えるというのが大人の対応といえるでしょう。

ちなみに「いしこい」と「いしけー」については、どの場面でもどちらを使ったほうがよいということはなく、どっちを使って表現するかは”使う人の裁量”にゆだねられています。

「ごじゃっぺ」との意味の違い

「いしこい(いしけー)」は今までお話した通り、モノにたいして使用する言葉です。

なので人や人の行動に対して使用する「ごじゃっぺ」とは、使う対象が異なります。

どちらもネガティブな表現でありながら、指す対象によって使い分ける必要があります。

また「いしこい(いしけー)」は”品質や性能が悪い”という意味に対して、
「ごじゃっぺ」は”いいかげんなようす”をあらわしているので、
もともと持っている意味も違ってきます。

「ごじゃっぺ」については、
茨城弁講座①ごじゃっぺ」も併せてご覧いただくと理解が深まるかと思います。

まとめ

今回の「いしこい(いしけー)」と前回の「ごじゃっぺ」についての意味や使い方を知ることで、茨城県民とのコミュニケーションがより円滑になり、言葉はきたなくうつるが意外に心はそうでもない茨城県民に対しての”どうにも悪い印象”での誤解も少しは解けるんじゃないかと確信しております。

なのでこの機会に、より積極的に茨城県民と関わっていただき、茨城県に対しての理解を深めていっていただければ、これ以上嬉しいことがないと、イチ茨城県民として私は思うところです。

コメント

  1. […] ※参考記事「茨城弁講座②いしけー(いしこい)」 […]

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