茨城県の最北端の一翼を担う、久慈郡大子町は茨城県屈指の観光地となっています。
考えようによっては”茨城県らしくない”雰囲気もある大子町で、地理的にも茨城県に属しているためにはじっこの印象を持ってしまいます。
人口1万5000人ほどのけっして規模としては大きくない大子町です。
ですが、その魅力をあらわすにあまりある観光資源と、大子町を訪れるために気を付けないといけないことも含めてお話してまいります。
目次
袋田の滝
「袋田の滝」といえば”日本三名瀑”にも数えられ、
和歌山県の「那智の滝」
栃木県の「華厳滝」と
並び称されています。
「那智の滝」は訪れたことがないので余計なことは言わないようにしますが(笑)
栃木県の「華厳滝」は、その滝の落ちる長さの大きさに圧倒されます。
また「華厳滝」が日光市にあることも相まって、
どこか神々しさを感じてしまいますね。
で、茨城県は久慈郡の大子町にある「袋田の滝」は
「華厳滝」と違った特徴を持っていまして(おそらく「那智の滝」とも)
”四度の滝”という異名を持った特徴があります。
”四度の滝”という異名には二つの意味があって、
その一つが構造上・形状的に「袋田の滝」が
四段になっている滝ということで
四回に分けて滝が降りてくるといった特徴をとらえています。
また”四度の滝”のもう一つの理由が、
「袋田の滝」は季節ごとに違った表情を見せてくれるということになります。
特に秋の紅葉に囲まれた風情ある「袋田の滝」の風景と
冬の”滝が凍る”氷瀑の景色が
筆者のお薦めとなります。
(ただ、秋の紅葉の時期に狙って訪れて”ハズス”と痛いですがw)
とにかく「袋田の滝」は季節を問わない
茨城県屈指の観光スポットとなります。
(※関連記事「袋田の滝の凍り方」)
月待の滝
大子町には「袋田の滝」のほかにもたくさんの滝があり観光客を楽しませてくれますが、「袋田の滝」のほかの滝をひとつだけご紹介するのであれば「袋田の滝」よりもやや北側に位置する「月待の滝」となるのではないでしょうか。
「月待の滝」にも”裏見の滝”という、袋田の滝にも匹敵するような気になる異名があります。
”裏見の滝”とは読んで字のごとく、「月待の滝」の裏側に入ることができる、ということを表現しています。
また「月待の滝」は、筆者はよく存じ上げませんが(汗)演歌歌手の水森かおりさんが歌う唄の歌詞にも登場している、というふうに看板が掲げられていて”演歌ファン”だったり水森かおりさんのファンであれば、また別の意味で楽しむことができるのではないでしょうか。
また「月待の滝」のすぐそばには食事を楽しむことができるスペースが用意されていて、夏場には美味しいかき氷を楽しむこともできます。
また、そばをいただくこともできますので
”滝のそばで、そばを食べる”なんて寒いギャグも楽しみつつ舌鼓を打つこともできます。
ただ、個人的には、かき氷は一人で食うには量が多いと感じました。
(アツアツのカップルなら、温度的にもちょうどいいかも(笑))
奥久慈しゃも
味には個人の好みによることが存分にありますし、支払った金額と満腹との費用対効果をイチイチ気にしながら食事をする人もいますが、そんでも「奥久慈しゃも」はお薦めしておきたい食材です。
筆者は大子町の道の駅で「奥久慈しゃも」の親子丼をいただいたのが「奥久慈しゃも」との最初の出会いですが、たーだ休みたいついでに立ち寄った道の駅での”ついでの食事”のつもりだったのですが、そのおいしさにはいい意味で期待を裏切ってくれました。
「奥久慈しゃも」の肉質は、歯ごたえがありながらも硬いと感じる肉ではなかったので、筆者のようなアゴの弱いてーらでも美味しくいただくことができます。
また”通常のその辺のしゃも”よりも時間を掛けて育てているせいか”しゃも肉の味”がシッカリしているという印象を持ちました。
イマイチ食レポに向いてないような説明になってしまったかもしんないですが、一言でいうと
「奥久慈しゃも」は、美味しいです。
一度お試しいただければと思います。
久慈川のアユ
大子町の袋田の滝周辺を中心にした土産物屋さんが軒を連ねるなかに、アユの塩焼きの焼きたてをいただける場所が点在しています。
アユの塩焼きは”ひれの部分”は化粧塩でしょっぱかったりしますが、頑張れば骨ごといただけるのでカルシウムが豊富に採れている気がしております(笑)
で、アユの塩焼きのなかには”お腹に卵を抱えている”子持ちタイプのものもあります。
子持ちタイプは通常のものよりも数百円高かったりしますが、数が少ないせいかより美味しく感じます。
風光明媚な大子町に良く似合う食べ物のひとつになりますので、きれいな景色を見た後にでもいただいてみると”滅茶苦茶旅行している感”(なんじゃそれ)を満喫することができます。
十二所神社の百段階段ひなまつり
「十二所神社の百段階段ひなまつり」は、読んで字のごとく”百段ある階段”にひな人形を飾るイベントとなります。
四度の滝・裏見の滝もそうでしたが、大子町の人たちってもしかしたら”そのまんま表現”してネーミングだけで何となくわかるようにすることが好きなのかもしんないですね。
訪れる人にイメージしてもらいやすくなりそうですし。
話は逸れましたが「十二所神社の百段階段ひなまつり」は三月の最初のころにおこなわれますが、年に一日しか開催されず、しかも雨天は中止で順延もないため、かなり希少価値の高いイベントとなっています。
しかもかなり希少価値の高いイベントでありながら、昨年2020年は新型コロナウイルスの世界的流行のあおりを受けて中止となってしまいました。
でも今年2021年も、新型コロナウイルスの流行の収束を1月時点で見せていないし、その気配もないので開催されないのではないかと心配しています。
一応になってしまうのが残念ですが、令和3年の「百段階段ひなまつり」は2月28日の日曜日に日程が組まれています。
大子町を訪れるためのアクセスが悪い
これまでは大子町の豊かで素晴らしい観光資源の”ほんの一部”を紹介してきました。
大子町は本当にいいところが多いのでとてもご紹介しきれないでしょうし、まだまだ知らないところも多いように思います。
で、大子町って確かに素晴らしいところが多いのですが、交通の便が悪いということが唯一といっていい欠点といえます。
鉄道でいこうにも常磐線ははずれていますし、水郡線は通っているものの水害で破損してしまった部分の復旧が今だかなっていないので使うには不向きな状態。
また高速道路の磐越道も常磐道も北関東道もことごとく大子町からはずれています。
車で行くには、たとえば茨城県の県庁所在地の水戸市から向かっていくとしたらザックリ二時間は見ておきたいところです。
水戸市からひたすら”ひゃくじゅっぱち”(国道118号線)をひたすら北に向かって進んでいくルートとなります。
人によっては断念してしまいかねない道のりです。
ですがひゃくじゅっぱち沿いには常陸大宮市を例にとると「舟納豆」さんがあったり、
比較的新しい部類に入る道の駅「常陸大宮かわプラザ」があったりと
お薦めスポットが点在しているので”目的地ありきで急ぐ旅行”でなければ楽しみながらのんびり旅行することができるのではないでしょうか。
大子町の気候の特徴
こちらは受け取り方で良くも悪くもなるのですが、大子町は山に囲まれている盆地のような地形の影響で
・夏は、より暑く
・冬は、より寒い
というような印象を受けます。
個人的に大子町を訪れるのにおススメなのは”冬”ですが、茨城に行くにしても「水戸市」「土浦市」「つくば市」のような茨城県内主要都市を訪れる感覚で「大子町」を訪れると”すんごく寒い”ので注意してください。
防寒できるようにしっかりとした対策を行うといいでしょうね。
茨城県ということで水戸市や土浦市、つくば市などに行ったことがあって”そのイメージ”でもって大子町を訪れると、そのギャップに困惑してしまうことになります。
また茨城県で同じ(ように、感じる)県北地域の日立市や高萩市とも、かなり気候に差があります。
なので大子町をひとつの目的地として観光する場合には”大子町の天気”を参照するのがおススメとなります。
まどめ
大子町は関東のなかでは交通の便が悪いということが、ただ一つの弱点の観光地です。
ですが大子町にしかないような観光スポットや、美味しいものがたくさんあったりもする、茨城県屈指の観光地でもあります。
(ものによっては、全国レベルの観光スポットもありますね)
しかし大子町には、交通の便の悪さをおしてでも訪れる価値が十分にあると確信しているので、ぜひ旅の候補地に大子町を選んでいただきたいと思います。
逆に、交通の便が良くないから、絶景が維持できるのかもしんない。
さいごに一応主張しておきますが、大子町を紹介するかわりに、大子町の観光関係の方々ならびに飲食業界の人等々から無償で金品の提供は受けておりませんのでご了承ください(笑)
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